考えるとは 目次へ では考えるとはどういうことなのか?
私達が何かについて考えるということは、例えばある目的地があり、そこへ向かって思考を進めていくというようなことである。その目的地とは「知らないことを知る」であり、それを目指して考えるのである。しかし考えたからといって、考えることによって何かしらの答えが出たからといって、私たちは以前に「知らなかった」ものを「知った」ことになるのだろうか?それは依然として「知らない」ものに変わりはないのではないだろうか?では考えることによって私たちは一体何を得るのか?それは一つの「推測」である。
また私たちは考える為にいろいろな「もの」を使う。例えば「四次元とは何か」を考えるとき、時間や空間、その他いろいろな「もの」を使って考える。しかし、その「時間」や「空間」が何であるか私たちは知っているのだろうか?その「時間」や「空間」を考えるときもやはり同じことが言える。 そして最後に私達が現実だと思っていることの中にもその存在があやふやなものはたくさんある。それに気付くためにも想像力は欠かせないし、そういうものがあるのなら必ずしも現実を離れて想像すること、つまり空想によって得られたものが非現実的なものとは言えない。どこにどんな可能性があるかは分からない。だからその「可能性があるかもしれない」と想像する力を私は重んじる。
私はこの中でいろいろなことについて想像し、空想しているが、その中のどれ一つをとっても「何なにはこうである」と断言できるものはなく(表現上そう書いてあっても)、ただ「こうではないだろうか」という一つの推測であることをお忘れなく。 |