沖縄県石垣島 『或る小屋と木」 H13,4,18
港からキャンプ場へ向かう途中でこの景色に出会った
このようなスケッチ感覚の絵は自分の中では珍しい。
風化していく建物の壁を、水彩画だと表現しやすいことに気付いた
4月18日 曇りときどき雨 昼」そーめん炒め 夜」ナン、鯖缶
ガスボンベを近くの商店で買ってから10時くらいに白保海岸を後にする。
伊野田に向かう途中一枚絵を描く。伊野田の手前の星野海岸で昼にする。その頃に雨が降りだしたので、木の下で食べる。そこにテントを張ろうかどうか迷ったがとりあえずキャンプ場に行くことにする。
キャンプ場に着くとすぐに明渡さん(沖縄本島で出会った人で、石垣島でタバコのバイトをしないかと誘ってくれた人)のテントを見つけたが、本人はいない。他の人に聞くとバイトに行っていて帰ってくるのは7時過ぎだという。
しょうがなく今日はこのキャンプ場にテントを張ることにする。しばらくするとスクーターの子(昨夜一緒に白保海岸でテントを張った人)もやって来たのでしばらく話をする。
その子はまた白保でキャンプをすると言って夕方去っていった。自分はまずテントを張ってから夕食を作り、浜辺で食べた。その後そこの景色を一枚書き、明渡さんの帰ってくるのを待つ。
8時頃やっと帰ってきたのでさっそくバイトのことを聞くと、カナメさんという人を紹介してもらった。その人から条件の違う二つのたばこのバイトを聞く。
住み込みのほうを希望すると、じゃあ明日農家のほうへ行って返事を聞いてくるという段取りになった。
これで明日もここにテントを張ることになった。しかしまだバイトがいくつかあってよかった。それも住み込みが。
かなめさんという人も絵をやっていて、いまは自分の絵をTシャツにプリントして黒島で売っていると言う。
いまはエアースプレーで描いているそうだが、昔は水彩画だったそうだ。そのTシャツを見してもらい、自分も絵を見せた。
他の画家に絵を見せるのはこれが初めてかもしれない。
いくつか「これいいなぁ」と言ってくれた。反応としては良い方だろう。だがそれでも絵で飯を食っていくのは無理じゃないかと言われた。自分はそれに対し肯定も否定もしなかった。それは自分を含め誰にも分からないことだから。