青森県野辺地町 「陸奥湾」 H14,6,10
同じ景色を長く見ていると、最初に見た時の感動を忘れてしまう
木々の間からときどき見えた、力強く輝く海と白波
私はこの、一瞬に見えた時に感じたものを
紙の上に閉じ込めたいと思った
6月10日 晴れ 強風 パン。焼きそば。ご飯、鮭中骨チゲ。
今日は晴れ渡った空で朝を向かえた。ただ、絵に関してはあまり描きたくなる構図がなかったので、もったいなかったが昨日描いた絵をもう一回描き直す。しかし上手くはいかなかった。
8時にそこを後にして国道279を引き続き南へ向かう。相変わらず道は小さなアップダウンの連続だし、路肩がほとんどないので疲れる。
この道は海沿いを走っていながら防風林で海はほとんど見えない。その中でときどき見えた海が非常によかった。
白波が濃い海の色に鮮やかに浮かび上がっていて、それとは反対に空と遠くの山並みは淡く漂っているさまがよかった。
何度も描こうかどうしようか迷いながら走った。というのも海側からはかなり強い風が吹いているうえに、空が晴れ渡っているために気温が高いから、描いても失敗する可能性が高かったから。というより、これでは間違いなく集中して絵を描くことができないことは、今までの経験から簡単に想像できたから。
でも偶然海を見ようと入っていったところで風よけがあり、すぐに絵を描く。
気温が高く、空気も乾燥しているからすぐに乾くが、逆にそれを利用する方法で描いた。青森県に入ってやっとましなものが一枚描けた。やっぱり描きたいと思った時にはいらないことは考えずに描くべきだと痛感した。
そのあとまた南へ向かうが、風がさらに強くなり、野辺地町の中心に着くまでにかなりの時間と体力を消耗した。