栃木県藤原町鬼怒川 『川面』 H14,9,8
ときどき、深く透明な水の色をした川がある
この色を表現することは可能だろうか?と、いつも思う
その答えはこの絵の中にある気がする。
9月8日 雲り一時雨 弱風 チャパ。お好み。シチュースパ。
朝、雲は薄く青空が覗いていた。予報では雲り時々雨だったが、これなら良い天気だろうと思い急いで準備を始めたが途中で止め、よく考えた末にもう一泊ここにいることにした。
というのもここの川は絵になるし、まだ和紙の特性をほとんどわかっていないからだ。
そこでまず一枚描いた。いいところまでいったが、最後に岩や石のところで失敗した。
そのあと太陽が顔を出し、すごい暑さになったので絵は描けなかった。昼過ぎも時どき太陽が顔を出すので夕方になるのを待っていたら、2時過ぎ頃から雨が降りだした。
夕方に雨が止んだので絵を描く。一枚目は下書きをした上に描いてみたが、下書きが邪魔で集中できずにすぐに止めて二枚目に取り掛かる。
しかしまたしてもいいところまでいって岩の表現で失敗した。
それを何とかうまく処理したが、乾いてからどうしても気に入らないところに手を加えたら、汚れとなって跡が残ってしまった。これは水彩画紙と変わらない。
あれほどしてはいけないと肝に命じている蛇足をまたしてもしてしまった。
まだ明るかったのでもう一枚描こうかどうしようかと思ったが、集中できそうになかったので止めた。
明日の朝チャンスがあれば描いてみようと思うが、もうここの景色を6回も描いているので新鮮さを欠いている。
新鮮さを欠くといわゆる飽きがきて集中できなくなる。
天気のこともあるし、明日の朝になってみないとわからない。
しかしだいぶん和紙の描き方がわかってきた。色がうまくいったところはいままでにない輝きを持っている。なんとかものにしたい。