#05
青森県下北半島の北にある
尻屋崎です
遠くに見えるのが尻屋崎灯台
時期は6月、下にその日の日誌を載せます。
6月8日 晴れ夕方から雲り パン。中華そば。シーチキン焼きそば。
今日の朝は薄雲に覆われたために赤い太陽となった。手前の草をバックに少し良い感じになって絵を描きたかったけど、朝からあの虫(小さな虫が数十匹)が飛び交っていたのでテントの網を通して軽く描いた。テントの中にもやはり昨日蚊取り線香では死んでおらず、次から次と現れた。だから早めにテントを畳み、7時前に出発した。国道338を延々と北に向かって走る。途中県道248に変わるところがわからずに過ぎてしまい、道に迷う。2キロぐらい行き過ぎたところで通りがかりの車に聞き、後戻りする。ここまでで35キロぐらい走って、時刻は10時45分ぐらいだった。今日は気温30度を越えていて、湿度も高かったためにかなり蒸し暑かった。さらにアスファルトによる輻射熱のために真夏のような暑さだった。11時15分頃に猿が森のひばき埋没林入り口駐車場に着く。そこの東屋で食事をしてから昼寝をする。暑くてすぐに出発する気にならなかった。起きる頃に子どもと一緒に来た地元の人が、冷たい缶コーヒーをくれた。冷たい缶コーヒーを飲むのは小浜島以来だろう。すごくありがたかった。まさにこういうときに一番飲みたかった。1時にそこを後にして尻屋岬へ向かう。一昨年前に寄りたかったけど遠回りになるからカットしたところだ。地図には日本で一番絵になる灯台と書いてあるからかなり期待して行った。しかし灯台まであと2、3キロ手前のところにゲートがあり、なんと夕方5時に閉まるという。それでもテントを張る許可を得ようと電話番号を調べ、電話したが繋がらない。ゲート内は牛や馬が放牧されているからテントを張れば食料の匂いを嗅いでやってきたら最悪だ。上村ナオミが本に書いていたようなことになったらと思うと隠れてテントを張る気も起こらない。そこまでして描きたいと思うほど灯台自体あまり良くなかったから。着いたのは3時で3時半過ぎまでいてから10キロ手前のトイレのあるちょっとしたスペースのところまで戻った。トイレの裏にテントを張り、食事を作って展望台の東屋の下で食べた。この頃には空は薄雲に覆われていて太陽もその他のものも何も見えなかった。展望台には北海道が描かれてあり、函館山とか駒ケ岳とか書いてあった。北海道が見えるところまで来たのかと少し驚いた。今日は80キロぐらい走ってかなり疲れた。岩手県からここまでがかなりきつい日程だったので明日からはここまでのような足の負担はあまりないだろう。奇跡的にここまでは日程通りに進んだ。宮城県8日、岩日県7日が逆になっただけで大きな天気の崩れもなく進んだ。後は梅雨入りの前に岩手県に入るだけだ。それはそうと青森県に入ってから一枚も満足に絵を描いていない。こっちの方ではあまり上手くいっていない。食事の後の夜も東屋の下でコーヒーを飲みながらゴンチチのラジオを聴いた。今日は夜になっても風が冷たくならずに生暖かかった。