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石川県穴水町 「朝日」 H13,10,19

スピードがなければ表現できないものがある
必然と偶然のバランスがとれたものこそ、いい作品だと思う
人間の思惟(しい)的要素が強すぎると、先の読める薄っぺらなものしか生まれず
自然の偶発的要素が強すぎると、自分が描くという必要性が消える
このバランスが重要だ


10月19日 晴れ パン。うどん。かぼちゃチーズシチュー、チャパ(小麦粉に重槽を少し入れて、水を加えて焼いたもの・・・勝手にチャパと言っている)

 朝4時半に目が覚め、また寝ると寝坊すると思ったのでそのまま起きて朝焼けを待った。
かなり冷えていたからテントから出たくなかったけど、5時過ぎに外で待機していた。
まだ外は暗かったが徐々に色づき始めた。しかし水平線上には雲があり、ほんの細いすき間だけが茜色に染まっていたので絵を描く気がせず待っていた。

しかし空は徐々に明るくなり、それと同時に色はなくなっていった。6時まで待ったが完全に色がなくなったのであきらめてテントに戻った。
テントで朝食の準備をしている時、ふと東の空を見たら、また赤く染まっている。

時計を見ると6時13分だ。まいった、フェイントをくらわされた。
食事の準備を中断して急いで絵を描く。
時間があまりなかったので小さいスケッチブックに描く。
描き終わってから食事をし、準備。出発したのは9時だった。
昼は能登中島駅の裏手にある公園で取った。11時にそこに着いたのでまず洗濯をしてから食事に取り掛かる。
ほとんど人はなく、秋晴れの下気持ち良かった。