石川県珠洲市 「雲に浮かぶ山脈」 H13,10,15
傾いた太陽の光を浴び、淡く染まった空
山脈の下方はかすんで見えない、まるで浮かんでいるようだ
これを描き終わったあと、またひとつ何かをつかんだ実感があった
それがなんなのかは、はっきりとはわからないが、これ以降の絵にそれは表れているはず・・・
その意味で私はこの絵にかなり思い入れがある
10月15日 晴れ パン。焼きすいとん。カレーライス。
ものすごい寒さのなかで朝を向かえた。朝露でフライシートはびしょ濡れだ。
あんまり寒いからテントの中から朝の絵を描く。
それからテントを乾かしながら準備をして9時に出発する。
ずっと沿岸沿いを走る。国道249から県道28に変わり禄剛岬を目指す。途中鰐崎というところで昼にした。
その後標高こそそれほどでもないが、勾配のきつい上り坂だったので、久しぶりにきつかった。
さて禄剛岬が今日の目的だったが、岬へは階段か急な坂道を登らなければならず、あきらめ近くの金剛崎へ向かう。
しかしアクセスする道が分からずここもパスをして南の海岸を目指す。
南に向かっている途中から岐阜や長野の山脈が薄雲の上に浮かび上がり、なんとも威厳を醸し出していた。
今日、明日の絵の目標はこれだと感じて先を急ぐ。
そして南側に出てテントの張れそうなとこに着くと、すぐに自転車を止め絵を描く。久しぶりに手ごたえのあるものが描けた。禄剛崎に泊まれなかったおかげでこの絵ができたと思うとつくづく世の中、人生は分からないものだなと思う。
描き終わった頃西の空は夕焼けになっていたが、あまり気乗りしなかったのですぐには描かずにしばらく経ってから描いた。でも良い絵とは程遠いものしか描けなかった。
明日は午後から雨らしいので今日は早く寝て明日の午前中に移動しようと思う。