大分県杵築市奈多海岸 「大晦日の夕焼け」 H12,12,31
久しぶりにビールを飲んだ
海を見ながらほろ酔い気分になり、
テントでも組み立てようかと思い、振り向くと
この夕焼け空があった
松の木がいかにも日本の松だった
12月 31日 曇り
いよいよ大晦日を向かえる。
今日は40キロぐらいの距離を移動して大晦日を向かえるのにベストの場所に着く。
国東半島の奈多海岸にテントを張り、シチューを作って食べた。その前に久しぶりにビールを買って飲んだ。うまかった。
此処は海岸で目の前は海。後ろには奈多八幡社がある。初日の出も初詣にもちょうど良い場所だ。
今年は旅に始まり旅に終わろうとしている。とにかくいろんなことが今年はあった。
1月はまだパリにいて、日本に帰る準備であわただしかった。
2月はヨーロッパを回り美術館巡りをした。
3月は日本にまだ慣れていない状態ですぐに仕事と、住む場所を探さなければならず、4月、5月は今している旅の準備をし、6月からこの旅が始まった。
7月には羅臼岳で滑落。その後約二ヶ月の湯治。9月からこの旅を毎日毎日苦しみながら続けている。
長く居た羅臼の国設キャンプ場をやっと出て、20キロぐらい離れたキャンプ場に泊まって次の朝に描いた朝焼け、あの絵がそのあとの自分がやるべき絵の道標となった。
いまだにあの絵を越えるものが描けないでいるが、あれを見る度に自分には出来るという自信が持てる。
来年はそれこそ旅で始まる。どんな事が待っているのだろうか?どんな人と出逢うだろうか?楽しみだ。
苦しみも楽しみに変えられるようになれれば、良い人生だったと後で思えるだろう。そうなりたい。