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ー長野県佐久市 『斜陽光を受ける浅間山』 H14,9,21ー

ゆるい風になびく雲と煙
淡い斜陽光に染まる山と雲
ほんの些細な一瞬を切り取り、紙の上に貼り付けることができた


 
21日 晴れのち雲り 弱風 パン。お好み。ご飯、味噌、ギョウザ。

 朝一枚絵を描いてから食事にする。思ったより淡い色調だった。
なかなかテントが乾かずに出発は9時となった。
グランド横にテントを張っていたが朝早くから人が集まり、どこかの小学校の運動会が開かれていた。
しばらくは川沿い、東部町では海野宿という昔ながらの風景が残っている道を走り、そのあと国道18に出た。
思った以上に坂が続き、昨日の疲れも重なって小諸市に着いたときはかなり疲れていた。

市内の和紙屋へ行き内山という長野県の和紙を買う。
福島県で寄ったところの方が種類も多く、安かった。
そのあとすぐ近くの何かの建物跡のような小さな公園で昼にする。

1時半にそこを出て国道141で佐久市へ向かう。
途中スーパーで買い物をしてから佐久市内の川沿いの公園に行く。ここからは八ケ岳や浅間山も見え、テントを張る場所に迷った。
そして浅間山を描くことに決めそれにふさわしい場所にテントを張った。

昼過ぎから空は雲ってきたので、北側にある浅間山の空はあまりいい色ではなかった。それでも描き始め、描き終わる頃から空はだんだん赤く染まり、空全体が茜色に染まった。
とても絵を描ける状態ではなかったし、すぐに色あせていくのを知っていたのでただ眺めた。

一枚写真を撮ったがおそらく色は劣っているだろう。こういうときに西側に良い構図があれば最高だったが・・・。
こんな綺麗な夕空は、この旅の中でも北海道と島根県のときと数回しかない。
妙義山でこういうのが見れたらほんと言うことはないのに。
今日は旧習の名月で、薄く雲がかかっていたがそれでもはっきり見えるぐらい明るかった。
夜オーティス・レディングのバラードがラジオから流れていて今日の月とよく合っていた。