自転車による日本一周の気まぐれ日誌

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12月7日
平成12年
 12月7日 晴れ (瀬戸内海側をを西へ移動中)
 今日は自転車で倉敷の美観地区へ行く。大原美術館があったのをすっかり忘れていて、着いて気がついた。美観地区そのものはあまり絵を描く気はしなかったが、近くにある阿智神社の「阿智の藤」や、倉敷アイビースクエアーの何か所か描きたい所があった。「阿智の藤」は五月の中ごろに花が咲くらしく、いつかその頃に来て絵を描きたい。スクエアーでは何枚か描いてみたが、一枚しか良いのは描けなかった。とても一日では足りなかったし、日が暮れた後は寒くて絵に集中できなかった。夜は井上さん(旅の始めに北海道で知り合った人で、このとき泊めてもらっていた)と語る。自分の考察文を見せる。朝ジャケットに防水スプレーをする。

平成13年
 7日  曇り パン。焼きうどん。御飯、味噌、フィッシュバーグ。(紀伊半島を時計周りで回っている途中の和歌山県)
 朝絵を描いてからパッキングをし、9時半前に出発。食料の買い物をするためにスーパーを三軒回っていたら10時半になってしまった。国道42から県道23に入り、由良町に着く。海づり公園で食事をした後白崎に向かう。遠くから一枚絵を描いたあとに白崎まで行く。今日はやたら風邪が冷たく、強かったのですぐに途中にあった小さな公園へ引き返し、そこのトイレで休憩を取る。それから夕方に絵を描き、そのトイレの近くにテントを張って食事。朝描いたうち一枚はなんとか作品になりそうだが、昼や夕方に描いたものはだめだった。


10月28日、29日

平成12年
 10月28日 晴れのち曇り(青森県下北半島を南下中)
 8時半に薬研を後にして,、はまなすキャンプ場に向かう。陸奥ぐらいまでは景色を楽しみながら走ったが、それ以降は集中力は途絶えただ走っているだけだった。キャンプ場は人がいなくて自分と新ちゃん(北海道で出会った車で旅をしているシンガー)だけだった。久しぶりに薪で料理をして、暖まった。

10月29日 曇り夜雨
 一日キャンプ場にいる。夕方新ちゃん(北海道で出会った車で旅をしているシンガー)が出発した頃、夕日が良い感じだったが火を起こしていたので離れられなかった。

平成13年
 28日 曇りのち雨 パン。そば。椎茸御飯、鯖味噌チゲ(富山県から岐阜県に向かう途中)
 朝から風が強く、予報ではさらに強くなるという。もう少し南にいこうか、この辺で少し場所だけでも移動しようか迷った末出発することいした。今日はこのあと雨らしいので早めに7時半に出発。県道69を南に走り、目的の春日温泉に9時頃に着く。予想外にここは観光地化されていて一瞬テントを張るのをためらったが、雨が降りだしたので何も考えずすぐにテントを張った。絵を描く気にはならず、やたら目が疲れていたので昼寝をした。雨は降ったり止んだりを繰り返していたが、夕方ごろにいったん止んだ後は急に風が強くなり、ジェット音と共に突風が吹くようになる。いつものようにテントはしなり、いつ折れてもおかしくない状態となった。ここは四方を木で覆われているにもかかわらずこれだけの風を受けるのだからもし木がなかったらと考えると恐ろしい。風は夜9時くらいに弱くなり、代わりに雨が降りだす。今日は夜中まで起きていた。というのもラジオでジャズ特集を10時間連続でやっていたいたからだ。これに気がついたのは8時頃でもっと早く気づいていたらと思うと残念だ。年に一度だそうだ。久しぶりにレフトアローンを聞いた。20歳前の頃住んでいた部屋や、あの頃のことを思い出した。バーボンの味も一緒に甦ってきた。なまいきにジャズを聞きながらウィスキーやバーボンを飲んでいたんだなぁー。バーボンがまだ高い頃だったから専らウィスキーだったけど。あと同時にパリの屋根裏部屋も思い出した。なぜだか気が引き締まり、がんばっていいものを描こうと思った。いい音楽に触発されたんだろう。いいものにはジャンルを超えて影響を受ける。あとシナトラや、ナットキング、ビリーホリデー、サッチモなども久々に聞いた。
 
 
29日 雨 チャパ。中華風そば。シチュー、御飯。
 朝5時に起きたときは雨は止んでいたが、5時半ぐらいから降りだした。この雨は昼前まで続いた。テントを張ったところは水掃けが悪く、しかも外から水が集まる場所だった。最初テントの前に水たまりが出来たがそれほど気にしなかった。しかしどんどん水の量が増え、3センチくらいまで溜った。当然テントの下にもその水はあり、自分が座っているところや荷物が置いてある所以外は浮いていた。軽く押すと揺れているのを見てさすがにこれはやばいと思い、最悪雨の中を移動しないといけない覚悟でスコップ片手に外に出て、溝を掘った。幸い片側が斜面だったのでそっちのほうに水が流れるように三か所掘った。このおかげで何とかテント中水浸しは免れた。しかし荷物の下は当然濡れている。雨はその後も降ったり止んだりを繰り返していた。溝堀で精神的に疲れ、その後は昼まで岐阜県の地図を眺めていた。午後からは前描いた絵を描き直した。うまうはいかなかった。いつになったら岐阜県に入れるのだろう。それと雨の日はテントを張る場所をもっとよく考えないといけない。

平成14年
  28日 晴れ 強風 パン。お好み。ミートスパ。
 今日も一日良い天気だった。が、風は朝から相変わらず強く、テントを防風変わりにして絵を描いた。これで少しはましな絵は描けたが、いまいちよくない。パッキングをしたあともしばらくいてから9時に出発。国道、県道を走って城ケ島へ行く。予想しなかったがここからも富士山がよく見え、来る途中で買った発泡酒を飲みながら海や岬、島などと共に眺めた。
明日で神奈川も終わり残すところ東京だけとなった。もうすぐで旅も終わるんだなと感じながら景色を眺めた。そのあと白秋の記念館がある近くの東屋で昼にして、のんびり時間を過ごす。2時過ぎ頃に剱崎へ向かって走る。途中大きな風車があり、その下は気持ちの良い芝生になっていた。ただ今日は風が強いのであまりくつろげなかった。
三浦半島は予想以上に走っていて気持ちの良いところで、灯台までの道もよかった。いままで走ってきたところとイメージがだぶるところもあった。灯台は強風のため立っているのもやっとだったし、景色もそれほどよくなかったのですぐ近くの海岸にテントを張ることにした。ここは東向きだから夕日は見れない。目の前には房総半島が横たわっていたのでそれの絵を描いた。なかなか良い感じのものが描けた。ここは釣り人が数人いるだけで人はほとんどいないのですごく落ち着いた。なんとなく沖縄の海岸のような雰囲気だった。とても首都圏内の海岸とは思えない雰囲気が漂っていた。目の前にも小さな灯台があり、夜は二つの灯台の光が不思議な雰囲気を作り出していた。夜をじっくり楽しみたかったがやたら眠かったのでマイルス・デイヴィスを聴いたあと寝た。

 29日 晴れ 中風 パン。お好み。他人丼、味噌汁。
 朝4時に目がさめ、半月の明るい光の中夜景を見ながらコーヒーを飲んで夜明け前を待った。一枚絵を描いて(この絵)からゆっくり時間を過ごし、9時に出発した。しばらくは海水浴場の横に道があり、今までの三浦半島とはまた違う雰囲気だった。ペリー上陸記念碑のある公園で昼を食べたあと観音崎へ向かう。岬からはひっきりなしに通るいろんな船を眺めながら今日も買った発泡酒を飲んだ。半島の東側だから3時を過ぎると日陰になり急に寒くなった。夕方一枚絵を描いたあとに、トイレ施設がある所の前の海側にほんの少しだけテントが張れそうなスペースがあったのでそこに張る。夜はそこで夜景や船の明かりを眺めながら時間を過ごす。今日で神奈川は終わりだ。いよいよ残すところ東京だけとなった。

 


10月13日

平成12年 曇りのち晴れのち雨 (北海道を南下中)
 9時過ぎに出発する。途中郵便局に寄り、荷物を送った後10時に出発、11時に札幌に着く。ファクトリーと東急ハンズに寄り、昼を取った後出発する。たいして距離はないのにやたら疲れる。小樽では、五号線をまっすぐ通れずに遠回りをさせられ疲れるし、トンネルをパスした道は長く、目的地のキャンプ場はやってなく、水は無いとさんざんだった。とどめはやっとテントを張れる場所を決めテントを張り始めた瞬間から、大粒の雨が降りだす。

平成13年 雨のち晴れ パン。焼きうどん。御飯、鰯缶、味噌。 (石川県、能登半島の北側)
 朝6時ぐらいまで雨が降ったりしていたが、そのあとは青空が見えるようになった。一枚絵を描いてから国道249を輪島に向かって走る。腿の内側が筋肉痛のままだったので、走り出だしはあまりスムーズではなかった。門前町で坂に入る前に公民館のような建物の日陰で食事にする。食べ終わった頃に人がそこから出てきて、その中の建物の関係の人がコーヒーを入れてくれた。12時半過ぎにそこを出発して2時に輪島に着く。とりあえず海岸に行ってみたらキャンプ場はいま管理人もいなく、ただで張れそうだったので今日はここにテントを張ることにした。いったん市内に行き買い物をしてからまた戻ってテントを張る。夕日はここからは山が邪魔をして見れなかったので反対側の空が染まったところを描く(この絵)左をクリック。ここ数日、波の白色が課題になっている。夜はだいぶ冷えてきた。明日の最低気温は12度らしい。そろそろ10度を切り始めるだろう。

平成14年   13日 快晴 弱風 パン。焼きうどん。ミートスパ。 (静岡県で伊豆半島を逆時計回りで回るところ)
 今日も朝から曇一つない良い天気だった。絵を一枚書いてから食事、パッキングをして8時半に出発。県道国道を使って沼津市へ向かう。道は海の近くを走っていたけど、松林で海はまったく見えなかった。スーパーで買い物をしてから何とか記念公園へ行ったが、入場料が必要だったのですぐ近くの海岸へ行って昼にした。そこではウインドサーフィンの大会が行われていたが、ウインドサーフィン自体は音も何にもないのでなんとなく地味な印章を受けた。12時過ぎ頃にそこを離れ、国道414、県道17で大瀬崎へ向かった。国道は道が狭く、交通量も多かったので走りにくかった。県道に入ってからは車の量は減ったが道はさらに狭く、途中からは曲がりくねっているし、小さなアップダウンもあってなんとなく疲れた。大瀬崎手前の高いところから富士山や大瀬崎が見渡せる場所があり、そこから大瀬崎を見たら信じられないほどの人だかりだった。すぐに予定を変更して、今日はこの場所にテントを張ることに決めた。道路脇なので車の音はうるさいし、本栖湖より数倍交通量が多いがしかたない。行ってみればテントを張れる場所はあるかもしれないが、もしなければまたここまで上がってこないと行けないので車の音だけ我慢すればいいことなのでここにした。ここからの富士山やその周りの眺めは良くていい絵になりそうだった。夕方一枚描いたが、まあまあのものができた。昨日もそうだったが今日も夕暮れになると薄くもやがかかり、色は薄く濁っていた。絵(この絵)を描き終わったのは6時前で、だいぶ暗くなったなかでテントを張りにかかったら、またもや「バキッ」という音と共にポールが折れた。しかもタープのポールを代用している方で、とりあえず補強用のポールでテントは張れたが、もし、もう一か所別の場所が折れたら終わりだ。あともう2、3週間で終わるところにきて立て続けに二回も折れるとは・・・。テントも限界ぎりぎりでもっているのだろう。頼むから最後までもって欲しい。


9月27日

平成12年 北海道旭川にて 雨
 朝から自転車の改造と、泥跳ねカバー作りと、キャリヤバックの変更をする。グリップを差し込むのに骨が折れた。三日間自転車をいじくっていることになる。絵はまったく描いていない。

平成13年 曇りときどき晴れ パン。そーめん。御飯、味噌、シュウマイ。 京都府内 
 朝は曇っていたので絵は描かなかった。準備をしてから8時に出発。国道178号から県道17に入り、国道312に入る。思ったよりアップダウンが少なく、快調に走れた。
 大宮町に入ったのが10前でやっといろんな店が開きだし、本屋で今日の目的「天橋立」周辺を確認する。312号から国道176号に入り、県道2を橋って目的地に着く。40数キロを無事午前中に走る。昼をそこで食べた後絵を描いてみるが難しい。松林が3キロに渡って続いているが、これを絵にしても虹ノ松原のようになってしまう。雰囲気はものすごく良かった。たぶん波打際近くまで行くことができ、水は綺麗で波が穏やか。そして松の木一本一本が太くどっしりしているからだろう。想像と違ったが良かった。それから買い物をして関電近くにある公園に向かうが、周辺は立入禁止区域でだめだった。すぐに他の場所を探したが良いところがなく、時刻も4時半だったので宮津市に戻り海岸近くのあまり人気のないところに張ることにする。釣り人が何人かいるのが邪魔だったが夕暮れ時に食事をして、暗くなってからテントを張って寝る。


平成14年 曇り 弱風 パン。お好み。ご飯、味噌、さんま缶玉子とじ (群馬県から埼玉県に入り、南下中)
 今日の予報では昼前から雨だったので出発しなかった。が、雨は日が暮れてからぱらぱらと降っただけで、日中はまったく降らなかった。これなら楽に移動できたが降水確立60パーセントでは動けない。朝は雲を通して赤い太陽と、朝焼けが見えた。それが利根川に映っていた様が良く、和紙に一枚描いてみた。その後その絵を長野県で買った和紙に描き直してみる。こちらの紙は高いほうだったがあまりよくなかった。皮肉にも安いほうが自分の絵には最適だ。
 昼から昨日の朝描いた絵を描き直す。これは作品となるものとなった。明日は雨で明後日もよくないらしい。ポイントを長瀞だけに絞るつもりだ。ここの目の前にはひまわりがたくさん植えられているが、全部涸れている。しかしその様が迫力があって存在感がある。


9月18日

平成13年晴れ パン。ひやむぎ。さんま缶炊き込み、味噌汁。
 朝焼けはあまり良くなかったが、一枚小さいスケッチブックに描いた。大山は雲に多われていて何も見えなかったので、すぐに食事をしてから昨日描いた絵を描き直してみた。昨日よりは良い感じになったがまだまだ技術が足らない。この絵はもっともっと良い絵になるはずだ。恐らくこれが描き切れれば水墨画のレベルもかなり上がると思う。
 8時半に出発して境水道大橋を渡り、鳥取県に入る。国道431号を南に向かい、弓ケ浜と平行に走る。弓ケ浜は良い感じだった。今日の目的は島根県の清水寺だったが、11時ごろに川沿いの運動公園に着いたときの大山の眺めがあまりに良かったので、今日は一日ここで大山の絵を描くことにした。昼を食べてから二枚描いてみたがどうもうまくいかず、前から描き直したいと思っていた宍道湖の嫁が島の絵を描き直した。こちらの方はうまくいった。キナクリドン・ゴールドが良い色合いを出してくれて、今まで出せなかった色が出せた。これは松江で注文して買った色だが、買ったかいがあった。他に5色買い足したがどれも面白い色で、このうち4色を嫁ケ島の絵に使った。
 夕食の下準備をしてテントを張ってから夕焼けの大山を描くが、今日は雲がほとんどなく山肌の色もほとんど変わらなかった。あまり感動のない分、感度の少ない絵になった。明日の朝に賭けよう。夜はたき込みを食べ、クリープ入りのコーヒーを飲む。

平成14年 晴れ 中風 パン。お好み。コロッケカレーライス。
 (群馬県から長野県へ向かう途中)
 きょうは一日いい天気だった。そして実に1週間ぶりに移動する。朝榛名山の絵を描いたあと食事をしてから準備をし、9時前に出発。国道17から国道353に入って西へ向かう。塩川温泉に気持ちのいい公園があったのでそこで昼にする。川の横で大きな木の木陰があり、椅子やテーブルも揃っていて、なにも言うことなかった。
ここまで高度差150mくらいだったが、すでに太ももがはっていた。久しぶりだからだろうか?それから川を挟んだ向かい側の県道を走るが、時々きつい斜度があり一気に疲れた。しばらく走ったのち国道145に出て、本屋とスーパーに寄ってから目的地のスポーツ広場へ向かう。広場はイワビツ山の南側に位置している。探すのに少し手間取ったが、ここには水もあり目的の山も予想通りの景色だった。ここより2キロぐらい東側のほうが真正面に山が見えて良かったが、民家と畑ばっかりで、とてもテントを張れそうもなかったからしょうがない。
 4時半に着いてすぐにテントを張り、ペンで一枚スケッチしたあとに水彩画で描く。しかしペンのスケッチのせいで時間が少なく、途中で暗くなって中断した。なぜペンでスケッチなんかしたのか自分でもわからない。
 日が落ちてからかなり冷え込んだ。Tシャツの上に長袖を着ても寒く、さらにジャンパーを羽織った。夜は12度ぐらいまで冷え込んだ。高気圧に覆われているので月が綺麗に輝いている。星は月明かりのせいであまり良く見えない。いつもの旅らしい感覚が甦ってきた。いい感じだ。やっぱり天気が良くないと・・・おもしろくない。

 


平成12年 (山で滑落した時の怪我からようやく立ち直り、出発するところ)
 8月29日 晴れ時々曇り
 長い湯治生活を終え、やっと国設キャンプ場を離れる。結局退院してから四週間ここに居た。今日は十数キロ離れたキャンプ場までだったけど、気分は一新した。ここは見晴らしが良く、夕日がきれいだった。

8月30日 晴れ時々曇り
 朝目が覚めテントの外に出るとすごく綺麗な朝焼けだった。急いで水彩絵の具を取り出し、必死になって描き写した。そして出来上がった絵を見て『この絵』(左をクリックするとその絵が見れます。このページに戻るには画面左上の『戻る』ボタンでお戻りください)(これ以降でてくる『この絵』という文字をクリックすると、絵が見られます
 この絵を見て、これだ!と思った。この絵の方向に自分が求めるものがあると感じた。(これ以降水墨画は止め、透明水彩画で描くことになる)
 今日は中標津の森林キャンプ場まで行く。約60キロ。適度なアップダウンで快適な道のりだった。久しぶりの自転車で中標津に着いたころは足が少しふらついた。キャンプ場は分かりにくく、40分迷った。

8月31日
 中標津で、自転車のキャリヤ用の道具とバックを買う。

9月1日
 キャリヤ作りの続きをする。難しくなかなかはかどらない。

9月2日 雨
 一日中雨。バック四つに荷物を振り分け、キャリヤを完成させる。


平成13年9月2日 (日本海側を山口県から東へ向かうところ)
 晴れのち曇り チャパ。そーめん。カレー、チャパ
 久しぶりに朝早く目が覚める。東の空にうろこ雲があり、それが赤く染まっていた。その絵は描かなかった。代わりに昨日二枚目に描いた絵を描き直してみたがうまく行かなかった。
今日は久しぶりに50キロ以上走るので急いで荷物をまとめ8時半に出発した。順調に走り、景色を楽しみながら走るためちょくちょく休憩をとりながら走った。今日の道のり、国道191号線にはやたらにトンネルがあり、合計10ものトンネルを通った。一番長いのが1、5キロもあり、かなり精神的に疲れた。
 昼は田万川の湾の近くの小さな公園で取った。道の駅には寄らずにそのまま益田に向かう。三里ケ浜のところでふれあい広場というのがあり、ちょっと水でも補給しようと思って立ち寄ってみたらテントを張るのに最適な場所だったので少し考えた末ここにテント張ることにした。ここだと夕日も朝日も見れる。まだ2時半だったが40キロ走ったし、坂道やトンネルも多かったし、急ぐ旅でもないと自分を納得させ、4時過ぎまでラジオを聴きながらのんびりと過ごした。

 今夜は雨が降るし、風がやけにきついので早めにテントを張って食事を作り始めた。のんびり食事を作っていたら6時10分くらいになっていた。ちらっと西の空を見ると今日は雲が多いせいでもう赤く染まっていた。急いで道具をもって浜辺に行き、絵を描く。夕焼けはどんどん良くなり、今までで一番強烈なオレンジ色を放っていた。そのオレンジは表現できなかったが良いのが一枚描けた『この絵』日が沈んでからも色はどんどん変わり、うれしい悲鳴をあげたくなるほどのすばらしい光景だった。二枚目の絵は残念ながらうまく行かなかった。近いうちに描き直そう。描き終わってから作ったカレーを暖め直して食べた。一度冷ましてから暖めるとどうしてあんなに美味しいのだろう。実に旨かった。今日から島根県に入ったわけだが初日から良い感じだ。


平成13年9月2日
 (福島県猪苗代湖から栃木県日光へ向かうところ)
 トイレに行きたくて目が覚めて外にでると、高気圧に覆われた朝の独特の冷え込みだった。これは期待できると思い、急いで準備をし珈琲を飲みながら待つ。果たして予想通り良い色の朝焼けとなったが、磐梯山が絡んでいない。一枚絵を描きこれで最後かと思っていたら、磐梯山側の後ろの空や湖が良い感じの色になったのでもう一枚描く。最後山の処理で時間がかかったが良いものができた。『この絵』これで心置き無くここを離れられる。

 8時半に出発したが、その頃でも雲はなく、はっきり磐梯山が見えた。国道294で北へ向かい、国道49、県道64で会津若松市内に着く。買い物と今後のルート確認をしてから昼を食べるために公園へ向かう。が、途中市内に紙の専門店があったので立ち寄っていろいろ見て選んでいたら1時を過ぎてしまった。
 二枚だけ和紙を買ってからすぐ近くのマクドナルドへ行きハンバーガーとフランクバーガーを買った。昼時でかなり混んでいて時間がかかった。急いで公園へ行くが水のないところで、近くのバイク屋さんで水をもらい、ほんの少しだけあった日陰で昼食にする。去年の岐阜県以来のハンバーガーだ。合い変わらずそっけない中身だが安いからしかたないだろう。なんたって一個60円だから。自分で野菜や卵、ソース、マヨネーズを加えて食べたからそれなりに美味しかった。
 ここは町中の小さな川沿いで景色は良くない、もっと良いところで昼にしたかったが時間が遅いのと強烈な日差しで他へ移動する気にならなかった。旅の途中でもう一度食べておきたかったので食べたが、一度食べてしまえば満足する。食事を終え、スポーツ店へ寄ってから3時に市内を後にする。
 国道118で南へ走り、大川ダム公園へ向かう。坂道はそれほどきつくないが、国道は路肩がなく、歩道は凸凹だったり、草が生い茂っていたりで走り辛かった。それと暑さでかなりまいった。最初東側に着いたがあまり良いところがなかったので西側へ移る。人はほとんど来ない感じだったからすぐにテントを張る。山間だから日が暮れるのは早く、あまり絵になる感じではなかったが、和紙を為すために絵を描く。和紙はにじみ止めがしていないため綺麗に色が広がっていく。これをコントロールするのは難しいが、もしできたらかなり良いものができあがると思う。色が実に綺麗に出るし、色の混ざり具合もいい。機会があれば挑戦しよう。和紙はいっぱい種類があったがその中でも「麻紙」というのはかなり高価だが良い紙だった。一枚1800円もした。